あげそげコラム

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コラム掲載号:20181207

第20回記念―年賀状版画コンクール受賞作品展

平成19年 本田しおん(東京都武蔵野市立第一中学校3年)
平成19年 本田しおん(東京都武蔵野市立第一中学校3年)

 祐生出会いの館が年賀状版画コンクールを始めて、今年度は二十回の節目の年となりました。平成12年に始めたきっかけは、2年後に鳥取県で開催予定の国民文化祭版画の部が西伯町(現南部町)緑水湖畔を主会場として開催されることになり、版画教室や版画作品展示などとともに企画の一つとして全国に年賀状版画作品を募集したことによります。

 

 板祐生はガリ版を駆使して絵柄を作り、武井武雄の主宰する年賀状交換会「はん榛の会」に入会して、恩地孝四郎、関野凖一郎、川上澄生、橋本興家などの一流の版画家に混じって年賀状を制作し、ガリ版作品を芸術にまで高めました。当館が版画制作による年賀状を奨励することは、祐生の活動に因んでのことです。

 当初は、小・中学生を対象としていましたが、平成20年からは高校生・一般にも範囲を広げました。例年応募して下さる方は多く、全国から質の高い作品が寄せられています。版画には多くの技法があり、作品は人によって評価が異なりますが、一年最初に手にする賀状は、「もらってうれしい」ことが何よりも

大切です。このため、観覧者にも審査投票を依頼し、芸術性も踏まえながら、年賀状にふさわしい作品審査となるよう心がけています。

 

 また、当コンクールは、県内からの応募も少なくなく、地域の文化振興にも寄与してきました。

 この度、第一回からの受賞作品七百余点をすべて展示しました。これらの作品から、正月のうれしい気分を味わっていただくとともに、自らの作品づくりにも参考としていただければ幸いです。

 なお、今回の年賀状版画コンクール応募締め切りは、1月21日(月)です。

 ご応募をお待ちしております。              

(祐生出会いの館 猪原加代子)

 

【開催期間】平成30年12月1日(土)~3月31日(日)
【開館時間】9時~17時
【休館日】火曜日、年末年始(12月29日~1月4日)
【入館料】

一般:300円

高校・大学生:200円(15名以上の団体割引あり)

※身障者手帳所持者と介護者1名無料

 【問い合わせ】

南部町祐生出会いの館 西伯郡南部町下中谷1008

TEL/FAX 0859(66)4755

第20回記念「年賀状版画コンクール受賞作品展」

 

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