あげそげコラム

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コラム掲載号:20181116

「土佐源氏」大山の見える日吉津で

 民俗学者・宮本常一の聞き書きをもとに、ベテラン俳優坂本長利(出雲市生まれ88歳)が「一人芝居」に仕上げ、その上演は五十年間二千回に及ぶ。

 大山寺には西日本有数の牛馬市が開かれた博労座があり、それにちなんで大山開山1300年記念の公演。  牛馬の売り買いをする馬喰(ばくろう)渡世の壮絶な生き様の中で、忘れることのできない二人の女性との出会いと男女の機微を赤裸々に告白・懺悔する話で、原作は松田哲夫編「中学生までに読んでおきたい日本文学」にも収められている。

 

 

十一月二十四日(土)午後三時開演(開場2時半)ヴィレステひえづ・ホール(日吉津村日吉津930)で。前売り二千円(前売り券は文化ホール・さなめホールにもあり。当日2500円・当日券の有無はお問合せ下さい)

 「ヴィレステひえづ」は公民館・ホール、図書館、保健機能を兼ねた複合施設。これを活用して日吉津村を賑やかにし、本物の演劇・音楽や展示会、講演会等を楽しむため「ヴィレステひえづ応援団」を結成した。8日付の日本海新聞に紹介された通りで、筆者も関わる。問合せ 080-1902-0333

 

 

宇沢フォーラムNo4

 

 米子市出身の世界的経済学者宇沢弘文博士の「鳥取県の持っている人間的、自然的、歴史的、文化的、経済的特性は21世紀への展望を開くために尖鋭的な役割を果たすに相応しい条件を備えている」という言葉にまつわって、これをテーマに開催されるフォーラム第四回。

 

 

十一月二十五日(日)13:30~鳥取大学医学部記念講堂(西町86)資料代五百円手話通訳・要約筆記あり。 講演①「鳥取県に期待されたもの」県文化振興財団・三田清人理事長。講演②「父のことから終末医療を考える」占部まり氏(宇沢氏の長女・宇沢国際学館取締役)③鼎談「宇沢弘文とふるさと鳥取」。問い合わせ 0859-33-2007

 

 

市民劇場二十二日に

 

 明治38年、天涯孤独の境涯にあった〈布引けい〉は、不思議な縁から拾われて貿易で一家を成した堤家の人となり、長男伸太郎の妻となる…やがて時は流れて…。 米子市民劇場11月例会は文学座公演「女の一生」二十二日(木)開演18:30米子市公会堂。会員制。当日入会可。問0859-33-8695

 

(河中信孝)

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