あげそげコラム

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コラム掲載号:20180928

「マンザナ、わが町」市民劇場

 一九四二年三月、米・加州マンザナ強制収容所。その収容所所長は「マンザナは決して強制収容所ではなく、集まった日系人たちの自治によって運営される一つの町なのだ」という内容の朗読劇『マンザナ、わが町』の上演を命じる。五人の日系人女性がキャスト。時に笑い、悩み、ぶつかり、時にともに歌いながらも稽古を重ねていく。

 海外移住百五十周年記念の「こまつ座」公演。作・井上ひさし。

 井上さんは「わたしたちすべての人間は地球という世界を一つの共同体として、 国家や民族を超えて、平等な立場で所属することが大事です。」と語っていた。

 

 

十月四日(木)18:30~開演。米子市公会堂。

米子市民劇場で会員制だが入会金千円と一か月分の会費(一般2300円、学生1500円、高校生以下千円)

「九条の会」呼びかけ人九人のうちの一人でもあった井上ひさしさんは「すべての平和を愛する人々へ」という思いで「こまつ座」を作り、脚本を書き続けてきた。その遺志は三女の井上麻矢さんに受け継がれている。問い合わせ0859-33-8695

 

 

あなたの知らない大山

 

 もう見に行ったよと言う方も多いと思うが、「写真で鳥取を自慢する地域活性プロデューサー」柄木(からき)孝志さんの写真展「大山開山千三百年記念=大山24houre」が植田正治写真美術館(開館9:00~17:00ただし入館は16:30までに)で開かれている。十月八日(月・祝)まで(休館=火)観覧料無料

 

 

 石村孝男さん主宰の大山王国ニュースフラッシュに写真を発表していたころから拝見しているが、一連の写真の中、どうして撮影したのだろうと衝撃と驚異の作品が多かった。シャッターチャンスをどれだけ待って写されたものか、その忍苦の結晶が印画紙に焼き付いている。この八年間で走りまわった距離は約52万km。地球約13周分になるという。写真集「瞬matataku」の上梓や「とっとりバーガーフェスタ」仕掛け人としても著名。

 ギャラリートークは九月三十日(日)が最終14:00~。ダイヤモンド大山撮影に挑戦する「日の出」特別開館は、十月三日(水)~八日(月・祝)6:30~8:00問合せ0859-39-8000

 

(河中信孝)

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