あげそげコラム

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コラム掲載号:20180928

魅惑のガラスアート ステンドグラス 第三〇回記念展「彩りの時間に」に寄せて


 芸術の秋といえば、恒例の米子市秋の文化祭、今その最中である。

 米子市美術館を主会場に展示部門の絵画・書・写真・工芸など、各ジャンルの共演は多彩で来館者を楽しませている。

 中でも毎年秋の文化祭人気ランキング最上位をキープしている「彩りの時間に」は、会場展示にも趣向を凝らし開催が待ち遠しい。

 私もガラス工芸には興味があり、遠くはイスラエルの首都エルサレムにあるユダヤ教会にシャガールが手掛けた世界最大級の「イスラエル十二部族のステンドグラス」の大作がある。

 東西南北からシャガールの絵を透過した光はドーム全体を包み、ブルーに光り輝くステンドグラスを目の当たりにした時、その美しさのスケールの大きさに圧倒され、私の眼に今も焼きついている。

 一九世紀のアールヌーヴォー・アールデコ期のガレ、ドーム、ティファニーなどのガラス工芸品が好きで、ありし日の松江ティファニー美術館には何度となく足を運んだ。

 

 さて、イマージュは一九八七年四月に発会、主宰する大谷君とはその時以来のお付き合いで、当時から自らの作家活動はもとより行動力と誠実さを兼ね備えている若い作家とみて期待し、以後地域の文化・芸術活動に大いに協力して頂いて現在に至っている。

 その長年の活動実績が今日の「イマージュガラス工芸教室」三十年の歴史を造り上げていると思う。  作品展では作者の自由な発想による各種オリジナル作品が多く、バリエーションに富んでおり近年県外遠方からのファンも多く来場者の三割を占めるという。

 ステンドグラスはアンティーク調の部屋にしっくりと調和する。

 しかし住人十色ライフスタイルの中にどう活かすか、古いものであろうと新しいものであろうと、あらゆる作品は「今に生きる」である、日々生活の中で家族の一員である事が望ましい。

 魅惑のガラスアート「ステンドグラス」の魅力溢れるイマージュ「彩りの時間に」の空間に浸ってみてはいかがでしょう。

 

(米子市美術館後援会 会長 福島 多暉夫)

 

開催期間平成三十年九月二十八日(金)~十月二日(火)
開催場所米子市美術館 第一・第二展示室
開館時間十時~十八時 二十八日は二十時まで
入場無料
お問い合わせ

〇九〇ー七三七二ー四三八一(大谷)

ガラス工芸教室イマージュ

 

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