あげそげコラム

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コラム掲載号:20180907

男声合唱「ビルバルバ二十三日に

 鳥取県西部唯一の男声合唱団「ビルバルバ」結成から十四年、五回目の演奏会を開く。命名の由来は「おやじのヒゲ」だそうだが、今は鬚を蓄えているメンバーはいない。根っからの合唱ダラ(米子弁)たちが頑張っている。

 

 

 九月二十三日(日)14:00~米子市文化ホール。一般千円、ペアチケット千五百円、高校生以下無料。賛助出演は「啓成エコーグランマ」(女声)プログラムはドイツ語の愛唱歌や男声合唱のための男の海の歌など問合せ0859-23-1727

 

 

マイクロプラスチック

 

 プラスチックごみが海洋汚染を引き起こしている。ヨーロッパ各国を中心に使い捨てのプラスチッ製品の規制の動きも強まっている。

 三年前、中米コスタリカでウミガメの研究者が調査中、鼻の穴にプラスチックのストローが入り込んでいるのを見つけ、ペンチで引き抜いてやろうとする動画が世界中で話題になった。なかなか抜けないストローにウミガメは苦しみ、終わりには血も流れ出して、本当にかわいそうだった。

 しかし海を汚染するプラスチックはそれだけではない大問題をはらんでいる。

 海に捨てられるプラスチックは世界で年800万トンと、500ミリリットル入りのペットボトル換算で3200億本分と推計されている。これらのごみが紫外線や波の力で砕かれ、細かな粒となって海を漂っている。実態はまだ定かではないが、プラスチックは海に流出すると細かくなる一方で分解はされず、魚が飲み込んでしまう。東京湾では、カタクチイワシの八割の内蔵からマイクロプラスチックが検出されているという。

 識者によってはダイオキシン・PCBが吸着しやすことから、精子の減少や不妊と関連があるのではないかと考えている。

プラスチック生産量の爆発的な増加はペットボトル、レジ袋もさることながら、「容器包装に使うプラスチック」の増加だ。製品の梱包に使うプチプチや発泡スチレン、食料品の容器などが原因だという。事実容器包装に使うプラスチックが、プラスチック生産量全体の42%を占めており、過剰包装が問題。日本ではペットボトルのリユースはほとんど進まず、メーカーごとに好き放題の製造が続けられている。

 私たちの健康のためにも、解決の急がれる問題だ。

 

(河中信孝)

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