あげそげコラム

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コラム掲載号:20180720

祐生コレクションから見る 明治150年―回顧展


 祐生は1889 年(明治22)に生まれました。この年は大日本帝国憲法発布の年で、翌年は帝国議会が発足し、天皇を頂点とする近代国家の基礎が出来上った時でした。

 教育制度も次第に整えられ、1892年(明治25)東長田尋常小学校は簡易科を廃して四年制となりました。祐生が小学校を卒業した1900年(明治33)の4月に法勝寺高等小学校が開校し、引き続き高等小学校に進み、1904年(明治37)3月に卒業しました。

 祐生は自らのことについても残しており、教育制度の進展は、祐生自身の資料から読み取ることができます。

 

 祐生は日露戦争が始まったばかりの時に社会人となりました。最初に興味を持ったのは、軍が制作して兵士に領布し、戦地から家族・知人あてに送らせた絵葉書でした。

 それまでのものとは印刷・絵柄共に見栄えがよく、国民の戦争への関心は一気に高まりました。また、山陰でも、嘉仁皇太子(後の大正天皇)行啓、共進会、博覧会、鉄道開通、韓国皇太子御巡遊があり、これらの絵葉書も、明治時代を語る資料となっています。

 印刷技術の進歩はポスターにも見られ、大判で見応えのある作品となっていきました。

 

 祐生は、「後世の参考とする」目的で収集し、残しました。

 この度、コレクションから明治時代のポスター、絵葉書。乃木希典夫妻追悼の扇子・短冊。祐生の学習証書、卒業証書等々414点を展示しました。

 これらの資料から明治という時代を是非、ご覧ください。

 

 

(祐生出会いの館 猪原加代子)

【開催期間】平成30年7月30日(月)まで
【開館時間】9時~17時
【休館日】毎週火曜日
【入館料】

一般:300円、高校・大学生:200円、中学生以下:無料

15名以上団体割引あり

※身障手帳所持者と介護者1名無料

 【問い合わせ】

南部町祐生出会いの館 西伯郡南部町下中谷1008

TEL/FAX 0859(66)4755

祐生コレクションで見る明治150年「明治回顧展」

 

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