あげそげコラム

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コラム掲載号:20180622

伯耆国「大山開山1300年祭」記念~大山を描く―谷川章絵画展


 南部町祐生出会いの館では、大山開山1300年祭記念の企画として、大山を描くことをライフワークとしている谷川章氏の油絵を52点展示しています。

 谷川氏は、1934年(昭和9)大山のふもとに生まれ、四季折々に移り変わる大山を見て育ちました。生活の中に大山信仰があり、「大山さん」と呼び親しんできました。

 谷川氏と絵画の出会いは、中学生時代に2年間療養生活を送った時に始まります。屋内での生活が続く中で絵を描くことに楽しみを見出すようになりました。大学では芸術学部に進み、絵画を専攻しました。

 

 卒業後は高校の美術教諭として教壇に立ち、45年間後進の指導に努めました。指導者としては、一人一人の個性を尊重し、本来の能力が目覚めていくように心掛けてきました。自身の作品制作の信条は、現場にキャンバスを運びその場の雰囲気を体で感じながら描くこと、現場主義を貫いています。その日のうちに描きあげることも谷川氏の流儀です。谷川氏の作品は穏やかな色使いで画面の構成に作為や強調がなく、感じたままが表現されています。

 谷川氏は、大山を描くことで元気が湧いてくるといいます。描きながら大山から自然と人間の調和を教えられている思いがして、次世代に美しい大山を残せるよう、祈りをこめて描き続けています。

 四季折々に様々な表情を見せる大山の魅力を谷川氏の作品から楽しんでいただきたいと思います。皆様のご来館をお待ちしています。

 

(祐生出会いの館 野口玲子)

 

【開催期間】平成30年6月25日(月)まで
【開館時間】9時~17時
【休館日】毎週火曜日
【入館料】

一般:300円、高校・大学生:200円、中学生以下:無料

15名以上団体割引あり

※身障手帳所持者と介護者1名無料

 【問い合わせ】

南部町祐生出会いの館 西伯郡南部町下中谷1008

TEL/FAX 0859(66)4755

伯耆国「大山開山1300年祭」記念~大山を描く―谷川 章 絵画展

 

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