あげそげコラム

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コラム掲載号:20180316

児童養護施設があればこそ…

 恵まれない境遇に生まれてきた子供たちのための施設「児童養護施設」から十八歳で社会に出てくる子供たちに社会の風は温かいだろうか。

 島袋孝博さん(大和ハウス工業・特殊工法技術開発グループ)はタイガーマスク基金で著名だが、施設でつらい少年期を送った。 「児童養護施設に居た経験があったからこそ今の自分がある」と語る。「だからこそ大人になって分かったこと」が沢山ある。

 「これまでは施設で育ったことを隠してきたけど…かくしている限りは、自分を助けることはできない」 「受けとめる力が社会にはまだまだ足りない」「地域の人と、施設との交流が大切だ」施設の子ども達にも自信をもって欲しいし、「大人は子どもたちにとって『重要な他者』になってほしい…子どもたちが自分の人生を作っていく(勇気付け)になってほしい」とも。

  「児童養護施設で育った僕が、大人になって分かったこと」 【ゲスト:島袋孝博さん】三月二十五日(日)13:30~16:00ふれあいの里4階中会議室。 主催=子どもの人権広場/子どもの虐待防止ネットワーク鳥取 入場無料。託児申込は今日中に。

問い合わせ 0859-33-1019安田

熊森協会鳥取で講演

 日本熊森協会鳥取支部は「熊をはじめとして、奥山の動物・植物が健全に生育できる環境を整え、熊の捕殺は最悪の時に限定してほしい」と訴える。

 海でも山にしても、動植物が生きにくい環境を人間が作り出しており、熊はその代表。人間も動物…動物が生きられない日本で、どうして人間が永住できるだろうか?

 シンポジウム「熊とどう向き合うか」熊の現状と、鶴岡市の元猟師で、猟の中で拾った子グマを二十三年間育てている佐藤八重治氏のお話。

 ちょっと遠いが出かける価値はありそうだ。 二十四日(土)13:00~講演会開始。入場無料 鳥取福祉文化会館2階会議室(鳥取市西町二丁目311) 問合わせ 080-5614-1397圓田。

映画・八重子のハミング

 若年性アルツハイマーの妻を介護する夫・陽(みなみ)信孝さんの姿…老老介護の問題や夫婦愛、家族愛を描く。 四度のガン手術を乗り越え、妻を介護した四千日間の物語 出演・升毅、高橋洋子、朝加真由美、井上順、梅沢富美男。 二十四日(土)13:00~上映開始。日南町総合文化センターさつきホールで。入場無料。陽信孝氏トークショーが15:00~。

問合せ 0859-77-1111

(河中信孝)

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