あげそげコラム

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コラム掲載号:20180302

祐生コレクション―朝鮮(韓)半島資料展


 古代における文化は、中国から朝鮮(韓)半島を経由して日本に導入されました。朝鮮(韓)半島の情勢も日本に直接・間接に影響を及ぼし、日本は島国とはいえ、国際感覚を養うことができました。稲作をはじめ、文字、仏教、政治体制の在り方等々、すべて朝鮮(韓)半島に学んできました。ことに、文字による記録は、渡来の人々によるものであり、これらの人々を統率できた者が日本において重要な位置を占めることになりました。

 祐生が朝鮮(韓)半島に関心をもつのは、1911年(明治44)1月、法勝寺尋常小学校長今岡美舟氏が慶尚道へ出向したことに始まります。以来、兵役等で朝鮮(韓)半島に渡る人たちに現地の風物を送ってくれるよう期待しました。日記によると1935年(昭和10)10月、清水完治氏主宰の「釜山郷土玩具同好会」から会員募集の案内を受け、見本を請求したところから始まります。祐生はすぐさま同好会発行の『土偶』の表紙絵を担当し、原稿を送るとともに会の運営にも参加して親密な交流に発展しました。1937年(昭和12)には会名に対しても意見を述べ『土偶志』と改名することになりました。清永氏とは年100回以上の書簡等の交換を行い、積極的に親交を深めました。この人たちからは、異国情緒あふれる朝鮮(韓)半島の郷土玩具がもたらされました。

 この度、祐生コレクションから朝鮮(韓)半島資料(絵葉書、ポスター、郷土玩具等々)310点を展示しました。是非、ご覧ください。

 

 

(祐生出会いの館 館猪原加代子)

【開催期間】平成30年3月26日(月)まで
【開館時間】9時~17時
【休館日】火曜日
【入館料】

一般300円、高校・大学生200円、小・中学生無料(15名以上の団体割引あり)

※身障手帳所持者と介護者1名無料

【問い合わせ】

祐生コレクションー朝鮮(韓)半島資料展

南部町祐生出会いの館

TEL/FAX 0859-66-4755

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