あげそげコラム

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コラム掲載号:20180202

米子城下の幕末ルネッサンス

 鹿島茶舗で知られてきた鹿島家は歌舞音曲・風雅華美は「家憲」で戒められてはいたものの、今で言えばCSRを重んじる豪商であり、文化文政以後、一族から歌道や茶道などに造詣のある人々を輩出している。鹿島家に伝わる『茶会記』などで、松江から上方までの広い交わりが伺われる。

 

 米子城四重櫓の改修費用全額を肩代わりし、嘉永5年に石垣を含めた解体修理を行った功績は中庭の鯱に残る。このような文化的なエッセンスを感じさせる文物が鹿島家には数多く遺されている。
鳥取県民カレッジ連携講座・米子工業高等専門学校・米子市文化財団
米子市立図書館の共催事業で、文化講演会特別シンポジウム――米子城下の幕末ルネッサンス――が開かれる。

 

2月11日(日)13:30~15:30終了予定。米子市立図書館2階多目的研修室。内容は…
【講演1】「鹿島家和歌資料の価値と魅力」講師=原豊二氏(ノートルダム清心女子大学准教授)

【講演2】「鹿島家歌合の歌人たちと和歌」渡邊健氏(米子高専教養教育科准教授)渡邊健氏(米子高専准教授)

【講演3】「日本語学から見た鹿島家和歌資料」辻本桜介氏(米子高専助教)

問合わせ0859-22-2612

 

 

米子美術家協会展

 鳥取県西部の美術教員を中心に「自分たちも美術家集団を」と結成され、去年設立七十周年を迎えたこの会。市展‣県展はもとより中央展に出品する画家も多数参集した。米子美術家協会は県西部の絵画界を盛り上げ、自ら切磋琢磨する場として現在もなお継続・活動している。設立当初の会員である妹尾輝雄、梶谷寿雄、金畑実、坂口寛夫をはじめ旧会員から現会員まで各ジャンルの約百二十点展示している。

 

 

今年度米子市美術館特別企画展Ⅱ「米子美術家協会七十年のあゆみ」 開催中~2月18日(日)まで。毎週水曜日休館。

[開館時間]10:00~18:00米子市美術館。一般600(前売・団体・障碍者+付き添い一名400)円/大学生以下無料。※次の方は当日料金の100円引き●70歳以上●米子市歴史館友の会、Feel友の会会員(要会員証)●鳥取県ミュージアム・ネットワーク加盟館チケット・年間パスポートなどご持参の方※割引重複利用不可

 

(河中信孝)

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