あげそげコラム

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コラム掲載号:20180118

市民劇場NTLの「毒薬と老嬢」

 時は第二次世界大戦の始まった頃。ニューヨークの閑静な住宅街にアビィとマーサ、二人の老姉妹が一寸頭のおかしい甥のテディと同居していた。二人は町では評判の慈善家で、身寄りのない寂しいお年寄りに、手作りの“ボケ酒”でもてなしていた。

 テディの弟・新聞記者のモーティマーも、この叔母達が好きだ。しかし、応接間のチェスト(タンス)の中で彼は見てはならない叔母達の秘密を見つけてしまう…。そこに、殺人罪で逃走中のもう一人の甥ジョナサンが相棒と久しぶりに帰って来た…一難去って、また一難。スリルたっぷりのストーリーとおばあちゃま二人の、のんびりとしたムードのアンバランスが珍妙。果たして、このおばあちゃま二人の秘密とは?

安楽死、老人問題をも問うブロードウェイの大ヒットコメディの傑作。

 

 

 米子市民劇場1月例会は劇団NLT公演「毒薬と老嬢」2ステージ例会①1月27日(土)夜19:00開演②28日(日)13:30開演。米子市文化ホール。 会員制。いつでも入会可。年6回公演で会費一般月額2100円、学生1500円高校生以下千円。。入会金千円。問合せ0859-33-8695

 

 

なぜ今改憲NOなのか

 

 それは、立憲主義を踏み外しているから。憲法は権力者を縛るために制定されているのに、その憲法でもって国民を縛ろうというのは立憲主義と真逆の暴挙だ。

平和憲法を覆す重大事項なのに「閣議決定」で済ますという集団的自衛権行使の容認、多数をたのんでの強引な安保法制・秘密保護法の強行制定など、実質上平和憲法を変質させていること。

モリ・カケ疑惑解明にも、野党が憲法に基づいて国会召集を求めても開かず、やっと開いたら野党の足並みを見透かしての大義なき憲法違反的冒頭解散でむくいた。もう一度思い出す必要がある。

 この状態で憲法に手を付けることは、これまでの経過を認めることになってしまう。

 先ず立憲主義を認める政権が誕生する必要がある。国政のあれやこれやも重要だが、それとはレベルの違う国の基本にかかわる問題だ。

 これで改憲発議がもしなされたら、「国民投票法」が待ち受けている。選挙運動期間は短く十分選択の意味が説明されない、運動費は制限なしの使い放題で、お金と広告代理店を握っている勢力の宣伝し放題、あらゆるしがらみで締め付ければ、問題の「緊急事態条項」の入った改憲案は通る危険性はありうる?これこそナチスに見習え!の本丸、治安維持法の戦前に逆戻り?どうすればいい?

 

(河中信孝)

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