鳥取県内の能の三流派、観世、喜多、宝生流合同の「能楽祭」が米子市で開催される。
謡曲・仕舞・独鼓などのほか趣向が…
謡曲「船弁慶」を三部に分けて①居囃子を倉吉・鳥取の宝生流が、②舞囃子を鳥取の喜多流が、③仕舞を鳥取・倉吉・米子の観世流が謡い舞う。
能の体験も出来る。謡をうたってみよう/仕舞を/鼓を/面を付けてみようなど、だれでも参加できる能の体験が準備されている。
十二月三日(日)12:30~16:00頃まで。米子市文化ホールで。入場無料。主催鳥取県方角連合会。
県内東・中・西持ち回りの能楽界。伝統芸能の奥深い味わいに浸る数少ない機会だ。少年少女に体験してもらうのもいいのではないだろうか。問い合わせ
0859-27-2390
ファンタジア点灯式
米子で最も親しまれている施設の一つ、米子市文化ホールが白鳥のオブジェや街路樹をイルミネーションで飾る。
鳥取県電業協会西部支部が一万六八〇〇球の電球を設置、十二月二日(土)17:00~点灯式を行う。ゲストにゴスペルオーブも参加、「Yonagoファンタジア」を彩る。点灯は来年一月末まで。
映画多喜二の母の物語
小林多喜二の母・セキは秋田県の貧しい農家に生まれた。十五歳で嫁ぎ、三男三女の二男として多喜二を生んだ。多喜二は小樽高商を卒業し、銀行員となるが、貧しい人の味方となって小説を書き、反戦を訴え続けた。
彼の小説は危険思想とみなされ、獄中拷問によって惨殺されてしまう。セキは遺体の縋って「多喜二!もう一度立って見せねか!皆のためにもう一度立って見せねか!」
映画「小林多喜二の母の物語」(山田火砂子監督)十二月九日(土)①10:00~②15:00~③18:00~の三回上映。松江市市民活動センター(スティックビル)5階交流ホール。入場料一般千三百円(当日千五百円)介助者1人・高校生以下無料。
多喜二の小説『蟹工船・党生活者』は十年前、近年の百倍、五十万部に迫る売り上げとなった。雨宮処凛(かりん)が現在のワーキングプアと『蟹工船』の描く世界とが似ていると発言したことが始まり。安保法制・秘密保護法が強行成立し、「治安維持法の再来」の声も聞かれる。問合せ090-3638-3675
(河中信孝)